鼻の中のヘルペスを治す方法

共同執筆者 Mark Ziats, MD, PhD

口唇ヘルペスは、「熱の華」とも呼ばれ、ウィルス感染による疾患であり、多くの人が経験しています。単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)によって引き起こされ、感染力が強く、目に見えなくても感染します。[1]口唇ヘルペスは、通常口唇などの顔に多く発現しますが、稀に鼻腔内にも発生することがあります。[2]ヘルペスウィルスを完治させる薬はありませんが、薬物療法や再発の予防措置を行うことで、鼻腔内ヘルペス病変の治療およびウィルスの抑制が可能になります。[3]

パート 1 の 2:
鼻腔内のヘルペスを治療する

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    鼻にヘルペスがあるか調べる 鼻の中を調べるのは難しいですが、埋没毛やニキビなどほかの症状と間違えずにヘルペスを判断する必要があります。鼻の中や周辺を調べることで、鼻腔内にヘルペスが出現しているか特定できるでしょう。[4]
    • 鏡を使用して鼻腔内の見える範囲を確認しましょう。見えにくいかもしれませんが、口唇ヘルペスが検出できれば治療に役立ちます。
    • 鼻腔内ヘルペスは、チクチク感、かゆみ、灼熱感、痛みを伴う腫れ、小さな水疱からの分泌物漏出などの症状を伴います。[5]
    • 口唇ヘルペスを発症すると、発熱や頭痛を認める場合もあります。[6]
    • 鼻の内外に口唇ヘルペスを示す炎症病変があるか確認しましょう。
    • 鼻の奥に指や物などを入れないようにしましょう。綿棒などを入れると鼻の中で引っ掛かり、重大な損傷を与える恐れがあります。
    • 痛みの原因位置が特定できない場合は、医師の診察を受けるか触らずにいましょう。
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    ヘルペスを自然治癒させる 鼻腔内ヘルペスの症状が軽い場合は、治療を行わずに自然消失するのを待ちましょう。ヘルペスの多くは治療しなくても1~2週間で治癒します。[7]
    • この観察療法は、症状が軽く人と接触する可能性がない場合のみに適応します。鼻腔内のヘルペスでも人に感染させるため、注意が必要です。[8]
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    ヘルペスを優しく洗う 鼻の中にヘルペスが発現したら患部を優しく洗いましょう。病変の拡大を防ぎ、回復を促す効果があります。[9]
    • ヘルペスの位置が鼻腔入り口近くであれば、温かい石鹸水に浸したタオルを使って洗いましょう。使用後のタオルは熱いお湯と石鹸で洗ってから再度使用しましょう。
    • コップ1杯の水を皮膚が火傷しない程度の適温に温めて、抗菌石鹸を加えます。綿棒を石鹸水に浸し、優しくヘルペスに当てましょう。この方法も、ヘルペスの位置が鼻入口に近い場合に行います。1日に2~3回繰り返しましょう。
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    抗ウィルス薬を服用する 医師の診察を受けて、抗ウィルス薬を処方してもらいましょう。抗ウィルス薬を服用すれば、ヘルペス病変の治癒を早め、再発時の症状を軽くし、ウィルス感染のリスクを最小限に抑えられます。[10]
    • 一般的な抗ヘルペス治療薬には、アシクロビル(ゾビラックス)、ファムシクロビル(ファムビル)、バラシクロビル(バルトレックス)があります。[11][12]
    • 最大限の効果を得るには、医師の処方に従い服用しましょう。
    • 重症な場合は、抗ウィルス療法が推奨されることがあります。[13]
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    外用薬を塗布する ヘルペスが鼻腔内にあるため、塗り薬は難しいかもしれませんが、治療期間の短縮、不快感の緩和、他人への感染リスクの低減に有効的です。医師に以下クリームの塗布方法についてアドバイスを得ましょう。
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    軟膏を使用してかゆみや刺激感を緩和する 口唇ヘルペスはかゆみや刺激感を伴う場合がありますが、掻いてしまうと症状を悪化させ、感染症を引き起こす恐れがあります。かゆみの抑制には、リドカインやベンゾカイン(アミノ安息香酸エチル)含有のジェルやクリームが効果的でしょう。[17]ただし、これらは症状に対する最小限もしくは一時的な応急処置になります。
    • 軟膏は薬局、スーパーなどのお店のほか、オンラインでも購入可能です。
    • ヘルペスの位置が鼻腔内入口であれば、清潔な指や綿棒に軟膏をつけて患部に塗布しましょう。
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    口唇ヘルペスの痛みを緩和する 単純ヘルペスウィルスによる水疱や口唇ヘルペスは、かなりの痛みを伴います。外用軟膏のほかにも、痛みや不快感を軽減させる療法があります。[18]
    • 市販の鎮痛薬(アセトアミノフェンやイブプロフェンなど)を服用して痛みを軽減します。[19]
    • 氷や冷たいタオルを鼻の外から当てると鎮痛効果があります。[20]
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    代替療法を検討する 代替療法による口唇ヘルペスの治療効果に対しては、さまざまな研究結果が報告されています。[21]化学物質を避けたい場合や薬物療法との併用療法として、医師に相談の上、代替療法を検討してみましょう。口唇ヘルペスに有益な代替療法は以下が挙げられます。
    • リジンサプリメント、もしくは、リジン配合クリーム
    • プロプリス軟膏(合成ミツロウとも呼ばれます)
    • 呼吸法や瞑想法によるストレス解消法[22]
    • セージやルバーブ配合クリーム、もしくは両方配合のクリーム[23]
    • レモン・エキス配合のリップクリーム(届く範囲の鼻腔内ヘルペスに使用)[24]
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パート 2 の 2:
口唇ヘルペスの再発を予防する

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    口唇ヘルペス患者との皮膚同士の接触を控える 口唇ヘルペスから漏出する分泌液にはウィルスが含まれており、他人に感染します。皮膚同士の接触を制限や回避することで、ウィルスの感染や病変の悪化が防げます。[25]
    • 水疱が鼻腔内にのみ発生している場合でも、口腔性交やキスは控えましょう。[26]
    • 指や手で目を触らないようにしましょう。[27]
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    こまめに石鹸を使って手を洗う 口唇ヘルペスが発現したら、鼻の中であっても、自分や他人に触れる前に手を洗いましょう。石鹸と水でしっかり洗うことで、手に付着したウィルスの除去に効果的であり、体のほかの部位や他人への感染が予防できます。[28]
    • 抗菌作用のある石鹸を使って洗いましょう。[29]
    • 石鹸を泡立てながら、20秒間以上洗いましょう。
    • 清潔なタオルもしくはハンドペーパーで完全に水気を拭き取ります。
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    他人の物は使用しない 口唇ヘルペスが発現したら、他人と物を共用することは控えましょう。そうすることで、他人や自分の他部位にウィルスが感染するリスクを最小限に抑えられます。[30]
    • 口唇ヘルペスの症状があるときは、自分の食器や箸、タオルやシーツなどのリネン類は分けて使用しましょう。[31]
    • 他人のリップクリームや個人の物を借りるのは控えましょう。[32]
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    ストレス、病気、疲れに対処する ストレス、病気、疲労は口唇ヘルペスを誘発する原因です。ストレスの多い状況をできる限り対処し、体調が優れないときは十分な休息をとるようにしましょう。[33]
    • 余裕のある日程を立て、リラックスできる時間をつくりストレスを解消させましょう。
    • ストレスが多い状況をなるべく回避しましょう。
    • 深呼吸や呼吸法を行うと、心身のリラックス効果があります。[34]
    • 定期的な運動はストレス解消に有用です。[35]
    • 毎晩7~9時間の睡眠を心がけましょう。[36]
    • 体調が悪いときは無理しないようにしましょう。十分な休息を取り、必要ならば仕事や学校は休みましょう。
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    口唇ヘルペスの症状に注意する 前駆症状が現れたらすぐに治療することで、早期回復や症状の軽症化に役立ちます。[37]水疱ができる前に発生するチクチク感やかゆみなどの症状を認めたら、直ちに治療を開始しましょう。
    • 医師に治療薬を処方してもらい、口唇ヘルペスの早期治療を図りましょう。[38]
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ポイント

  • 鼻腔内に口唇ヘルペスが発現したら、なるべく顔を触らないようにして、目や口への感染を防ぎましょう。[39]
  • こまめに石鹸と水で手洗いを行い、ヘルペスウィルスの感染拡大を防ぎましょう。[40]

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注意事項

  • 口唇ヘルペスに伴い高熱や重度の頭痛が生じたら、ほかの疾患がないか医師の診察を受けましょう。[41]
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  1. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000606.htm
  2. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000606.htm
  3. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=16700734
  4. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30443341/
  5. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=9134943
  6. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=12069980
  7. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21121552/
  8. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28632111/
  9. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28632111/
  10. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000606.htm
  11. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000606.htm
  12. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29356205/
  13. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19409481/
  14. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11799306
  15. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18693101/
  16. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11160032/
  17. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27835628/
  18. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31567695/
  19. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19115974/
  20. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19115974/
  21. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6289234/
  22. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6289234/
  23. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21121552/
  24. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19409481/
  25. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7870507/
  26. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26111942/
  27. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26055668/
  28. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000606.htm
  29. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000606.htm
  30. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11160032/
  31. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19115974/
  32. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23494382/

このwikiHow記事について

医学博士
この記事はMark Ziats, MD, PhDが共著しています。 ジアッツ医師は内科医、研究者、そしてバイオテクノロジー起業家です。2014年にケンブリッジ大学にて遺伝学の博士号を取得しています。翌年の2015年にはベイラー医科大学から医学博士号を授与されています。
カテゴリ: 健康
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