この記事の共著者 : Jeremy Mercer. ジェレミー・マーサーはカリフォルニア州のロサンゼルスにあるパソコン修理ショップ、「MacPro-LA」の代表テクニシャン、そしてマネージャーを務めています。ジェレミーは10年以上にわたり電子機器の修理を行っているほか、MacとWindowsパソコンの販売専門店で働いていた経験もあります。
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細菌学者の実験によって、パソコンのキーボードにはなんとトイレの便座以上の細菌が潜んでいるということが判明しました![1] このことから、定期的にキーボードを清掃、除菌することが大切といえます。Macのキーボードを掃除する場合、キーボードを壊してしまうことがないよう、特に注意を払う必要があります。機器の電源を切り、マイクロファイバーのクロスや除菌シートを使って丁寧に、水分が内部に入らないよう充分に注意して、キーボードを清潔に除菌しましょう。
ステップ
パート 1
パート 1 の 2:埃やちりを取り除く
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1まず、ノートパソコンの電源を切ります。キーボード一体型のノートパソコンの場合、掃除を始める前にパソコン自体の電源を切りましょう。掃除中のパソコンへの損傷を防ぐことができます。
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2キーボードの電源コードを抜きましょう。キーボード一体型のノートパソコンの場合は、ノートパソコン自体の電源コードを抜きます。一体型でない場合は、キーボードとパソコンやタブレットをつないでいるコードを抜きましょう。 [2]
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3埃やちりをシンクやごみ箱で振り落とします。まず、キーボードをごみ箱の上で逆さにします。左右に軽く振り、埃やちりを取り除きます。キーの上に軽く指を滑らせ、間に挟まった汚れを取り除きましょう。
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42015年初期以降のMacbookの場合、キーボードにエアダスターのスプレーを吹きかけます。キーボードの角度は、垂直ではなく75度になるように傾けて持ちましょう。そして、キーボードの表面に、左から右へ、エアダスターの空気を吹きかけていきます。エアダスターの吹き出し口は、キーボードから1.5cm程は離すようにしましょう。キーボード全体をスプレーし終わったら、キーボードを片側に90度傾けて、もう一度左から右へ、スプレーしていきます。同様にして、すべての角度でキーボードをスプレーしていきます。 [3]
- Apple社は、全てのキーボードについて、ごみを奥へ押し込んでしまう可能性があるとしてエアダスターの使用を推奨していません。ここで紹介している方法は、2015年初期以降の型のMacbookノートパソコン向けのものです。
専門家情報パソコン整備士Jeremy Mercer
パソコン整備士専門家からも一言: キーボードのほこりやごみの大部分を取り除くには、エアダスターを手に取り、キーボードの側面に沿ってスプレーしていきましょう。キーボードのキーに沿って、まずは垂直方向に、そして水平方向ににスプレーしていきます。これで、日常生活で入ってしまうほこりやごみの大部分を取り除くことができるでしょう。
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5キーボードの表面を、湿らせた、柔らかく糸くずの出ない布で拭いていきます。布を濡らしたあと、キーボードを拭く前に余分な水分は絞っておきましょう。そしてキーボードの表面を軽く拭き、埃やごみを取り除きます。このとき、キーの間に水分が入らないように気を付けましょう。[4]専門家情報パソコン整備士Jeremy Mercer
パソコン整備士アルコールで布を濡らしてみましょう。エアダスターでキーボードをスプレーした後、濃度91%のアルコール少量で湿らせた、紙タオル又はマイクロファイバーのクロスで拭きます。アルコールは、キーボード内部の電子部品にダメージを与えないからです。
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6湿らせた綿棒または糸くずの出ない布で、汚れを落とします。キーボードやキーについた汚れは、少し力を入れて拭き取ります。綿棒や布を少し濡らし、汚れにあてがいましょう。円を描くようにやさしくこすることで、汚れを落とします。[5]
- 白いキーボードの場合、スペースキーをはじめ、よく指の当たるキーは茶色く汚れやすいため、時間をかけて重点的にこすりましょう。
専門家情報パソコン整備士Jeremy Mercer
パソコン整備士専門家からも一言: 綿棒にアルコールを吹きかけ、キーボード周囲の金属部分の汚れを取り除きましょう。
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7清潔で柔らかく、糸くずの出ない乾いた布で、キーボードを乾拭きしましょう。マイクロファイバークロスを使用するとよいでしょう。キーボードの上を拭いて、残った水分や集まったごみなどを取り除きます。広告
パート 2
パート 2 の 2:キーボードを除菌する
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1パソコンの電源を切り、キーボードの線を抜きます。除菌作業中は必ずパソコンの電源を切り、電源コードを抜いておくようにしましょう。キーボードがパソコン本体と一体でない場合、電気を通すコード類をキーボードから全て抜 いておきましょう。
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2除菌シートを購入しましょう。市販の除菌シートで構いませんが、漂白剤が入っていないものを使う必要があるため、購入前に成分表示ラベルを必ず確認しましょう。漂白剤はキーボードにダメージを与えてしまいます。[6]
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3除菌シートの余分な水分はシンクで絞りましょう。除菌シートによってはかなり水分を含んでいることがありますが、キーボードを拭く前に必ず絞って、軽く湿っている状態にしておきましょう。[7]
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4キーボードをこする際は、除菌シートでやさしくこするようにします。指を1本だけ除菌シートにのせ、それを使って、キーボードのキー及び、キーとキーの隙間をやさしくマッサージするように拭きます。キーボードを壊してしまうことがないよう、力を入れすぎたり、早く動かしすぎたりしないようにしましょう。[8]
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5キーボードを乾燥させます。この作業は見逃されがちですが、重要です。清潔で柔らかく、糸くずの出ない布で除菌後のキーボードから水分を完全に拭き取ります。また、除菌シートを長時間キーボードにのせたままにすることは避けましょう。キーをすべて拭き終わったら、すぐに布を取り除いてキーボードを乾かします。
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65分から10分ほど置いてから、キーボードやパソコンの電源を入れましょう。少し時間を置くことで、キーボードが完全に乾燥します。完全に乾燥したら、キーボードの電源を入れて、きれいなキーボードを満喫しましょう!広告
ポイント
- パソコンデスクでものを食べると、食べ物のくずがキーボードの中に入ってしまい、食べくずが腐るにつれてキーボードの中で細菌が増殖してしまうこととなります。きれいなキーボードを保つためにも、パソコンデスクではものを食べないようにしましょう。
- 週に一度はキーボードやマウスを掃除するようにしましょう。同じキーボードを複数人で共有している場合や人の多い事務所で使っている場合は特に、小まめな掃除が望ましいでしょう。
注意事項
- パソコンの接続口の内側は絶対にこすってはいけません。
- パソコンやキーボードの内部に余分な水分が入らないようにしましょう。洗剤をよく絞って水気を切り、キーボードの隙間や開口部に絶対に水分が垂れないようにします。
- キーボードの掃除には、硬いタオルや布は使わないようにしましょう。
必要なもの
- 柔らかく、糸くずの出ない布(あればマイクロファイバークロス)
- エアダスター(圧縮エアー)
- 水
- 除菌シート
- 綿棒
出典
- ↑ http://news.bbc.co.uk/2/hi/7377002.stm
- ↑ https://support.apple.com/en-us/ht204172#portables
- ↑ https://support.apple.com/en-us/HT205662
- ↑ https://support.apple.com/en-us/ht204172#portables
- ↑ http://techland.time.com/2012/06/20/wherein-i-clean-the-dirtiest-keyboard-in-computing-history/
- ↑ http://support.apple.com/kb/HT3988
- ↑ https://support.apple.com/en-us/HT201294
- ↑ https://support.apple.com/en-us/HT201294