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iPhoneをアクセスポイントとして使用していて、パフォーマンスが遅いと感じることはありませんか?iPhoneのインターネット接続をWi-Fi経由で他のスマートフォン、Mac、PC、タブレットと共有している場合、モバイルデータ通信の電波状況やiPhoneで開いているアプリなど、テザリングの通信速度が遅くなる要因は数多くあります。しかし、テザリングの通信速度を遅くしている要因が何であれ、たいてい簡単に解決できるので、心配はいりません。この記事では、iPhoneのテザリングが遅い原因およびiPhoneのテザリングの通信速度を確実に上げる方法13選を紹介します。

1

デバイス同士を近づける

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  1. iPhoneと接続しているデバイスが離れすぎていると、Wi-Fi接続がうまくいかないことがあります。iPhoneをアクセスポイントとして使用する場合は、従来のWi-Fiルーターを使用する場合よりもiPhoneとの距離を近くする必要があります。[1]
    • iPhone 12以降を使用していて、「互換性を優先」モードをオフにしている場合は、デバイスを約4.6メートル以上離さないようにしましょう。
    • その他のiPhone(および「互換性を優先」モードをオンにしたiPhone 12以降)では、可能な限り通信速度を上げるために、デバイス同士を約9.1メートル以内に近づけましょう。
    • また、2.4GHz帯のコードレス電話機やBluetoothアクセサリなど、範囲内にある他のデバイスからの干渉を防ぎ、2つのデバイスの間に物理的な障壁(大きな家具を含む)がないようにする必要があります。
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2

「互換性を優先」をオフにする(iPhone 12以降)

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  1. 「互換性を優先」は、iPhoneを2.4GHz帯と5GHz帯のどちらのアクセスポイントとして使用するかを決めるインターネット共有設定です。「互換性を優先」をオンにすると、iPhoneは2.4GHz帯のアクセスポイントとして使用できるようになりますが、5GHz帯よりも通信速度が遅くなります。[2] 「互換性を優先」をオフにすると、iPhoneは5GHz帯のアクセスポイントとして使用できるようになり、デバイスの通信速度も上がる可能性があります。
    • iPhoneの「設定」を開きます。
    • インターネット共有をタップします。
    • 「互換性を優先」スライダーがオン(緑色)になっている場合は、タップしてオフにしましょう。これで、デバイスが近くにあれば、すぐに通信速度が上がるはずです。
    • 5GHz帯は2.4GHz帯より高速ですが、5GHz帯のアクセスポイントは2.4GHz帯のアクセスポイントより電波の届く範囲が狭いので注意しましょう。[3]
    • 通信速度に問題がある場合は、 BluetoothまたはUSBを使用して接続してみましょう。
3

BluetoothではなくWi-FiまたはUSBを使用する

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  1. Bluetoothの通信速度はWi-Fiよりも遅く、Bluetooth 4はわずか1Mbps、Bluetooth 5はわずか2Mbpsです。iPhoneをアクセスポイントとして使用するデバイスは、BluetoothではなくWi-Fi経由でiPhoneに接続するようにしましょう。
    • 通信速度が遅くなるデバイスがMacの場合は、USBケーブルを使用してアクセスポイントに接続しましょう。両方のデバイスをLightningケーブルで接続し、信頼をタップするだけです。
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4

アクセスポイントのモバイルデータ通信の電波状況を改善する

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  1. iPhoneの電波状況があまり良くないと、他のデバイスもiPhoneをアクセスポイントとして使用しづらくなります。iPhoneは独自のWi-Fi接続ではなくモバイルデータ通信接続を共有しているので、モバイルデータ通信ネットワークの問題でテザリングの通信速度が遅くなることがあります。
    • iPhoneの画面の左上にある「アンテナバー」の数を確認しましょう。iPhoneをアクセスポイントとして使用するのに最適なのは、アンテナバーが4本すべて立っているときです。
    • アンテナバーが3本以下しか立っていない場合は、高い場所に移動したり、屋外や窓際に移動したり、物理的・電子的干渉を受けない場所に移動したりして、電波状況を改善するようにしましょう。
5

通信事業者が5Gネットワークに対応している場合は、それを利用する

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  1. 通信事業者(およびiPhone)が5Gに対応している場合は、できるだけ通信速度を上げるために5Gネットワークを利用するようにしましょう。iPhoneのステータスバーに5Gの文字が表示されている場合は、すでに5Gネットワークに接続されていることになります。「LTE」の文字が表示されている場合は、5Gネットワークに対応していれば手動で「5G」に切り替えてみましょう。方法は次のとおりです。
    • iPhoneの「設定」を開きます。
    • モバイル通信をタップします。
    • 通信のオプションをタップします。
    • iPhoneが5Gに対応している場合は、音声通話とデータを選択し、5Gオンを選択しましょう。これで、バッテリー消費は早くなりますが、アクセスポイントとして使用するときに役立つ場合があります。5Gオートを選択すると、5Gネットワークに「際立った成果」(Apple社の発言より引用)が見られない場合、iPhoneは自動的にLTEに切り替わります。[4]
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6

「省データモード」をオフにする

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  1. iPhoneがモバイルデータ通信ネットワークで使用できるデータ量を制限すると、iPhoneをアクセスポイントとして使用する際の通信速度も大幅に低下してしまいます。iPhoneがモバイルデータ通信ネットワークで使用できるデータ量をできるだけ増やすことで、iPhoneをアクセスポイントとして使用するすべてのデバイスの通信速度も上がるのです。これを確認する方法は次のとおりです。
    • iPhoneの「設定」を開きます。
    • モバイル通信をタップします。
    • 通信のオプションをタップします。
    • iPhoneが5Gに対応していない場合は、画面上に「省データモード」スイッチが表示されます。スイッチが緑色の場合は、それをタップして「省データモード」をオフにしましょう。
    • iPhoneが5Gに対応している場合は、データモードをタップしましょう。できるだけ5Gネットワークの通信速度を上げるには、5Gでより多くのデータを許容を選択します。また、超過料金の発生が心配な場合は、標準を選択してもよいでしょう。テザリングの通信速度を上げたい場合は、省データモードがオンになっていないことを確認しましょう。
7

iPhoneで開いている不要なアプリを閉じる

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  1. iPhoneで開いているアプリが多すぎると、動作が遅くなることがあります。モバイルデータ通信接続を使用しているアプリがある場合、iPhoneをアクセスポイントとして使用しているデバイスは、データ通信量を取り合うことになります。同様に、iPhoneでゲームをプレイしたり、動画を視聴したりしていると、プロセッサの処理速度が低下することもあります。
    • iPhoneをアクセスポイントとして使用するとき、アプリを終了すれば、必要な帯域幅を確保できます。
      • 物理的なホームボタンがないiPhoneで開いているアプリを閉じるには、画面を下から上にスワイプし、画面の中央で止めます。そして、使っていないアプリをそれぞれ上にスワイプして閉じます。[5]
      • iPhoneにホームボタンがある場合は、ホームボタンを素早く2回押すと、現在開いているアプリが表示されるので、使っていないアプリをそれぞれ上にスワイプして閉じましょう。
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8

アプリのバックグラウンド更新をオフにする

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  1. iPhoneのアプリをバックグラウンドで更新するように設定している場合は、そのアプリがデータ通信量を浪費している可能性があります。幸いなことに、個々のアプリのバックグラウンド更新をオフにするのも、iPhoneをアクセスポイントとして使用する際に一時的にすべてのバックグラウンド更新をオフにするのも簡単です。
    • iPhoneの「設定」を開きます。
    • 一般をタップします。
    • Appのバックグラウンド更新をタップします。
    • すべてのバックグラウンド更新をオフにするには、上部のAppのバックグラウンド更新をタップし、オフを選択します。この機能をオフにすると、iPhoneでアプリを開いていない限り、アプリが新しいコンテンツをチェックすること(メールの取得など)はなくなります。[6]
    • また、「Appのバックグラウンド更新」をオンにしたまま、個々のアプリのバックグラウンド更新をオフにもできます。リストの各アプリ名の横にあるスイッチを使用して各アプリを手動で調整しましょう。
9

アプリの自動アップデートをオフにする

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  1. iPhoneをアクセスポイントとして使用する際にアプリのアップデートが行われる場合は、アップデートをオフにすれば通信速度を上げることができます。アップデートを完全にオフにするのではなく、モバイルデータ通信ネットワーク経由でのダウンロードのみをオフにしましょう。方法は次のとおりです。
    • iPhoneの設定を開きます。
    • App Storeをタップします。
    • 「モバイルデータ通信」の「自動ダウンロード」スイッチをオフにします。
    • iOSアップデートのダウンロードはモバイルデータ通信経由では行われないので(「5Gでより多くのデータを許容」をオンにしている場合は除く)、モバイルデータ通信経由でのOSアップデートについては何も変更する必要はありません。
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アクセスポイントに接続しているデバイスの数を減らす

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  1. iPhoneをアクセスポイントとして使用しているデバイスが多すぎると、すべてのデバイスの通信速度が低下してしまいます。アクセスポイントに接続しているデバイスの数を確認するには、画面の右上隅から下にスワイプするか(iPhoneにFace IDが搭載されている場合)、画面の下部から上にスワイプして(iPhoneにTouch IDが搭載されている場合)、コントロールセンターを開きます。Wi-Fiアイコンを長押しすると、「インターネット共有」の下に接続されているデバイスの数が表示されます。
    • 「ファミリー共有」をオンにしている場合は、ファミリーメンバーの自動参加をオフにしましょう。設定インターネット共有ファミリー共有の順にタップし、ファミリーメンバーを選択し、承認を求めるオプションをオンにします。[7]
    • 「ファミリー共有」を使用していない場合は、インターネット共有をオフにするしかありません。コントロールセンターのインターネット共有アイコンをタップするか、設定インターネット共有の順にタップし、「ほかの人の接続を許可」スイッチをオフにしましょう。
    • それでもアクセスポイントに接続するデバイスがある場合は、アクセスポイントのパスワードを変更しましょう。設定インターネット共有の順にタップし、"Wi-Fi"のパスワードをタップし、新しいパスワードを入力します。
    • Bluetoothでアクセスポイントに接続しているデバイスがある場合は、Bluetoothをオフにすれば接続を解除できます。
11

デバイスを再起動する

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  1. iPhoneをアクセスポイントとして使用しているデバイスの動作がまだ不調な場合は、接続と関係がない可能性があります。iPhoneだけでなく、接続されているデバイスも再起動してみましょう。ソフトウェアの不具合で動作が重くなっている場合は、再起動することで解消されることがよくあります。
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12

Wi-FiではなくUSBケーブルを使用する(デバイスがパソコンの場合)

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  1. それでも通信速度が遅い場合は、Wi-FiではなくUSBケーブルを使用してPCまたはMacとiPhoneを接続しましょう。ケーブルを使用すれば、Wi-Fiの状況に関係なくパソコンとiPhoneを直接接続できます。USBで接続する方法は次のとおりです。
    • PCの場合は、iTunesを起動します。
    • パソコンとiPhoneを接続したら、iPhoneの画面で信頼をタップします。
    • iPhoneで「インターネット共有」をオンにしていれば、PCまたはMacは自動的に接続されます。
13

考え方を改める

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  1. すべて試してみたが、それでもテザリングの通信速度が遅い場合は、テザリングの使用方法を変える必要があるかもしれません。テザリングを使用して動画をストリーミングしたり、ネットワーク負荷の高いゲームをプレイしたりしても、高速インターネット対応ルーターに接続したときの速度は得られないかもしれません。
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