「革張りの家具のキズを補修する」の版間の差分

(ページの作成:「革張りの家具はどんなに丁寧に扱っても、普段の生活でキズが付いてしまうのが常で、小さな子供やペットと一緒に暮らして…」)
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 革張りの家具はどんなに丁寧に扱っても、普段の生活でキズが付いてしまうのが常で、小さな子供やペットと一緒に暮らしているならなおさらです。革の家具にキズをつけずにずっと生活することはほとんど不可能です。台無しになったように見える家具でも、補修する方法はいくつかあります。革は万能の素材で、自然と接合する力を備えていて、キズがついた表面を補修するは比較的簡単です。深いキズは補修したり隠したりして、新品同様にすることが可能です。
 
 革張りの家具はどんなに丁寧に扱っても、普段の生活でキズが付いてしまうのが常で、小さな子供やペットと一緒に暮らしているならなおさらです。革の家具にキズをつけずにずっと生活することはほとんど不可能です。台無しになったように見える家具でも、補修する方法はいくつかあります。革は万能の素材で、自然と接合する力を備えていて、キズがついた表面を補修するは比較的簡単です。深いキズは補修したり隠したりして、新品同様にすることが可能です。
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== ステップ ==
 
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===革とキズのタイプを把握する===
 
===革とキズのタイプを把握する===

2019年8月12日 (月) 10:57時点における版

革張りの家具はどんなに丁寧に扱っても、普段の生活でキズが付いてしまうのが常で、小さな子供やペットと一緒に暮らしているならなおさらです。革の家具にキズをつけずにずっと生活することはほとんど不可能です。台無しになったように見える家具でも、補修する方法はいくつかあります。革は万能の素材で、自然と接合する力を備えていて、キズがついた表面を補修するは比較的簡単です。深いキズは補修したり隠したりして、新品同様にすることが可能です。

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革とキズのタイプを把握する

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    家具に使用されている革のタイプを知る 家具を近くでよく見てみましょう。革の種類によって補修の仕方が異なるため、家具の革のタイプを識別するのはとても重要です。家具に使用される革は、ピグメントレザー(プロテクトレザー)、アニリンレザー、合成皮革の3種類があります。[1]
    • ほとんどの革張りの家具(約85%)には、ピグメントレザーが使用されています。このレザーは耐久性があり、引っ掻きに強くて、液体を吸収しません。
    • アニリンレザーはとても質の良い革でできているため、貴重です。このレザーには表面コーティングが施されていないため、革の質感がじかに見えます。セミアニリンレザーという種類もあり、質の良い革で出来ていますが、表面に薄いコーティングが施されています。[2]
    • 合成皮革で作られた家具は革製品と考えられてはいますが、厳密に言うと革の副製品です。合成皮革は劣質の革の薄い層をポリウレタンでコーティングして作られています。[3]
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    キズを見つけたら家具メーカーに連絡する 多くのメーカーは家具補修に特定の方法を推奨していることが多く、無料や低価格で補修キットを提供してくれるメーカーもあります。メーカーがこういったことに対応していない場合、次のステップに進みましょう。
    • メーカーが推奨する補修法は革のタイプが大きく関わってきます。
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    キズのタイプを見る 革張り家具のキズの深刻度は様々です。小さなキズは簡単に直せますが、深く裂けているものはより深刻で処理の仕方も異なります。外観から家具のキズがどの程度のものなのか判断しましょう。[4]
    • キズが小さい場合、革のコーティングのみが傷ついていて、下層の革には損傷がないでしょう。
    • 深いキズは革自体が切断されていて、切断された縁を見ると革の繊維が見えるでしょう。
    • 革が完全に切り裂かれている場合、中の詰め物が見えるでしょう。こうなると、自分で完全に継ぎ合わせることは難しく、プロに頼んで補修してらう必要があるでしょう。

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革のタイプ合わせて入手可能なもので小さなキズを補修する

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    キズをオリーブオイルやベビーオイル、サラダ油で擦る 綿棒やコットンを使ってキズに直接オイルを塗ったら、円を描くように周辺に擦り込みましょう。1時間程放置してオイルを乾かしたら、きれいな布で拭き取りましょう。[5]
    • オイルを塗布してもキズの直りが悪い場合は、もう一度オイルを塗って数時間置いてみましょう。
    • 全てのステップで言えることですが、まず目立たない箇所でテストしてオイルが革にしみ込んでシミや黒ずみにならないかチェックしましょう。
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    キズにラノリンオイルを塗る 布巾等のきれいな布をラノリンオイルに浸けてキズの周辺をキズの方向と垂直に擦るとキズが滑らか補修されます。キズが見えなくなるまで何度がオイルを塗ってみましょう。[6]
    • オイルで素材の色が暗くなる可能性があるため、目立たない場所でラノリンオイルをテストしてみましょう。
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    熱と湿らせた布で革の脂を引き出す この方法を試す前に革のタイプを確かめるのはとても重要です。この方法はアニリンレザーと合成皮革にのみ使用できます。革を温めるには、ヘアドライヤーを布の近くから当てるか、キズの上に乗せた湿った布にアイロンを当てます。[7]
    • ヘアドライヤーで温める場合は、キズ周辺を手で揉みながら当てましょう。熱で革が持つ自然の脂と色が出てくると、キズは自然と消えるはずです。
    • アイロンと湿った布を使った方法は、アイロンを10秒ほど当てたら、布を除けてキズを見てみます。キズが消えているようなら、乾かして普段通りに使用します。キズがまだ残っている場合は、アイロンをもう一度当ててみましょう。
    • 革を燃やさないように気を付けましょう。触れないほど熱くなっていたら、一度革を冷ましてから再び熱を加えましょう。[8]
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    キズ周辺に靴磨きクリームを塗る 家具に合った色のクリームを探します。[9] まず、きれいな布や綿棒で靴磨きクリームをキズに塗ります。そして、きれいな布でクリームを革に擦り込んで、キズをサッと磨きます。
    • この方法はキズを補修するのではなく、分からないようにする方法です。
    • より暗い色にしたい場合は、もう一度クリームを塗りましょう。それでも色が家具と合わないときは、雑巾等で直ちに拭き取りましょう。
    • 靴磨きクリームは家具用の革用に作られたものではないため、濃い顔料のピグメントレザー(合成皮革にも)には効果的でしょう。

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深いキズを補修する

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    消毒用アルコールでキズ周辺をきれいにする 革張りの家具にできた深いキズは擦り切れて汚れていることが多いため、補修する前にきれいにしましょう。清潔な布を消毒用アルコールに浸して、キズ周辺を軽く拭き取りましょう。[10]
    • 消毒用アルコールは10分程放置するとはすぐに乾きます。
    • この方法はピグメントレザーに一番効果があり、アニリンレザーに深いキズが付いたケースで試すと補修不可能になるでしょう。
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    切断部の縁の緩んだ繊維をカットするかやすりをかける 小さなキズとは異なり、深いキズとなると革は起伏があったり擦り切れていたり、キズの縁が裂けていることもあるでしょう。切断部の周辺がスムーズになるように、緩んで出てきた糸をハサミで切りましょう。[11]
    • または、細粒サンドペーパー(1200番程度)で切断部周辺をスムーズになるまでやすり掛けしましょう。[12]
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    キズに革修理フィラークリームを塗る フィラーとも呼ばれるこの素材は、パテのような硬さで、家具のキズの隙間を埋めます。指や小さなへらを使用して、キズがついた面が他の部分と同じになるようにフィラーでキズをカバーしましょう。[13]フィラーを塗ったら30分程放置して乾かしましょう。
    • フィラー塗布後は、1200番のサンドペーパーで擦ってフィラーの表面を滑らかにしましょう。
    • 革修理フィラークリームはホームセンターや革製品店で手に入ります。または、家具メーカーで接着剤やフィラーを販売していたり、無料で提供している場合もあります。
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    革にマッチした顔料を塗る フィラーでキズが塞がりカバーされたところで、家具の残りの部分と色を合わせる必要があります。フィラーでカバーした範囲をスポンジを使って顔料を塗り、均等に軽く叩きましょう。[14]
    • 家具の色とマッチするように必要に応じて何度でも塗り重ねて構いませんが、塗った顔料が乾いてから新しく塗るようにしましょう。
    • レザー顔料は革製品店や革製品専門の家具店で手に入れましょう。
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    色を塗った場所にレザー仕上げ剤を塗る フィラーと顔料を覆って守り、再びキズが付くのを防ぎます。スポンジやきれいな布に仕上げ材をしみ込ませて、キズ周辺を軽く叩きましょう。[15]
    • 着実に仕上げるために、最高3、4回塗り重ねましょう。
    • レザー顔料と同様に、レザー仕上げ剤も革製品店や革製品専門の家具店で手に入れましょう。フィラー、顔料、仕上げ材がセットになったレザー修理キットを購入しても良いでしょう。

ポイント

  • 深いキズがついた家具はプロに補修を頼んだ方が良い場合もあります。深刻なキズを放っておくと永久的な裂け目となって修理できなくなる可能性もあります。
  • 可能な場合、メーカー推奨のレザー顔料や染料を探しましょう。こういったものを使用すると変色のリスクを抑えることができます。
  • 革に異物を塗布する際は、必ず目立たない場所でテストしましょう。